地域密着40年の不動産屋による金沢あのまち紹介コラム 犀生中学校区編【2023年まとめ】
金沢に点在する「まち」を掘り下げる連載
「金沢あのまち紹介コラム」
「まち」は中学校区内でエリア分けをし、特徴や生活をご紹介していきます。
住んでみたい「まち」興味がある「まち」
気になる方はぜひチェックしてみてください。
今回ご紹介するのは犀生中学校区のまちです。
犀生中学校
金沢駅から約10km南東に位置する末町。犀川の上流、山間の緑豊かな土地です。
末浄水場を曲がり、約300mほど坂道を登ると犀生中学校の正門があります。
正門までの坂道でたくさんのトンボに出会いました。自然豊かですね。
犀生中学校は、平成2年に犀川中学校と東浅川中学校が統合し開校しました。比較的新しい学校ですね。
校名の由来は、犀川の地域に新しく独立して中学校が誕生したことから「犀」と「生」の字をとったもの。
また「生」の字は老子の「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」にも通じ、有為の人材を生み出す伝統の出発になることを望んで名付けられたようです。
才能ある人材の育成に励んでいるのですね。
校訓は「自律 向上 敬愛」
正しい価値観、判断力を持ち、充実した生き方が出来る生徒の育成、尊敬と思いやりの心を持ち、互いを認め励まし合い、高め合う生徒の育成を目指しています。
また伝統の行事として毎年秋に、人形劇、演劇の発表会を行っています。伝え合う力や感動ある表現を学ぶために、専門家を講師に招いて特別指導も受けているようです。
生徒数
部活動
・ソフトテニス(男女)
・剣道(男女)
・ バスケットボール (男子)
・ ソフトボール(女子)
・バレーボール(女子)
・水泳
・柔道
・相撲
・ボランティア
*スポーツ推薦あり
生徒数は少ないですが、各学年1クラスずつでクラス替えもなく、アットホームな雰囲気でしょうね。
学年に関わらず仲良くなれそうですね。
部活動も少なめですが、運動部は充実していますね。
相撲部は珍しいです。全国大会に出場歴のある強豪校のようです。
校区地域
北は山側環状線から約1kmほど南に位置している末町から始まります。
南東に細長い校区ですね。地図上で描ききれず、すみません。
南東、奥は金沢市の境まで続きます。ずいぶんと広範囲な校区になりますね。
金沢市の公式HPによる通学校区では
「犀川小通学町」となっております。
周囲は山に囲まれ、犀川と浅ノ川の上流に挟まれた位置に校区があります。
自然豊かな土地ですね。
*資料出典「ガッコム」「金沢市」
犀川(さいがわ)地区
今回は犀川地区について調べてみたいと思います。
歴史
犀川地区は昭和29年金沢市に編入されました。
昭和40年中頃までは中山間地の農業の盛んな地域でしたが、その後金沢市民のベットタウンとして住宅戸数が増加し、また、高校、大学も建設され文教の地として若者の姿も多く見られるようになりました。
自然豊かな環境のこの地区は、金沢市民の生活の源である浄水場や発電所、寺津用水 、 辰巳用水 の取り入れ口があることでも知られています。
地区の中心にある辰巳町は、お城を中心として辰巳の方角にあることからつけられた町名です。
伝承芸能
犀川地区には古くから伝わる「辰巳こんころ太鼓」「末町ひょいひょい太鼓」があり、毎年6月に行われる金沢百万石まつりなど、様々な地域行事にて披露されているようです。
辰巳こんころ太鼓は、辰巳用水の工事の疲れをいやすために打ちならされ、滑稽な仕草と奔放な妙技打ちとして伝えたのが由来だそうです。
また末町ひょいひょい太鼓は、昔から伝えられている太鼓の打法で「ひょいひょい」と声を出して打つ事から名付けられたようです。
名前からもにぎやかなお囃子の雰囲気が伝わりますね。
こうした伝承芸能が続いているのも、地域の方々の努力と郷土愛があってこそでしょうね。
人口
人口は令和3年1月1日時点での金沢市統計データによると 2863世帯 5965人 となっております。
9年ほど前の平成24年8月1日の時点では 2341世帯 5454人 でした。
比較すると世帯数は522世帯増加していますが、人口は511人減少しています。
世帯数の増加が大きいですね。大学のキャンパスがあるため、単身世帯の増加が影響しているかもしれませんね。
中学校の生徒数は減少傾向の様子です。
つぎは犀生中学校区の見どころをみていきましょう。
見どころ
周辺施設マップ
上記マップが犀生中学校周辺の周辺施設マップです。
学校が密集していますね。
中学校の坂を下りるとすぐに犀川小学校があり、隣には金沢学院大学付属高等学校、奥には金沢学院大学のキャンパスが広がっています。
日中は学生で賑わいそうですね。学校付近はバスターミナルも整備されていました。
街並みは自然豊かで歴史ある風景でしたが、学校周辺には新しい家やマンションなども見られました。
続いては近隣施設のご紹介をさせていただきます。
バーベキューで人気の広場です
内川スポーツ広場
内川が流れるすぐ横の広大な敷地にバーベキューのできる芝生広場、少年野球場、有料の遊具があります。
駐車場は無料で約240台、広場への入場も無料です。レストハウスもあるのでピクニックにも最適です。
夏は人工の池で水遊びを満喫できるため、子どもたちで賑わいます。
有料の遊具は山の傾斜を利用したスライダーなどで、1回100円ほどで利用できます。こちらの遊具は金沢市にて発行される「子育てすまいるクーポン」を使用すると無料になります。
冬季は休館日があり(12月1日から翌年3月31日まで)、広場の各施設によって利用時間が異なるので注意が必要です。
利用期間
4月1日~11月30日
遊具利用9:30~17:00
バーベキュー9:00~17:00
内川スポーツ広場
石川県金沢市山川町1番地1
TEL :076-229‐4013
土器が作れます
石川県埋蔵文化センター
石川県埋蔵文化財センターは埋蔵文化財を発掘調査し、気軽に郷土の歴史を学ぶことができる開放型の施設です。無料で見学できる「展示室」や縄文時代の竪穴住居などに入ることができる「古代体験ひろば」があります。
また、入り口付近にかわいいはにわがたくさん設置された「体験工房」では、火おこし体験やまが玉づくりなど多くの体験学習ができます。小学校4年生から一般の方を対象としていますが、小さいお子様連れでも参加できる期間限定のイベントも多く開催されています。
私は以前、こちらで子どもの手形を作るイベントに参加しました。須恵器を焼いたトンネル構造の穴窯をモデルに復元された「復元古窯」があり、作った手形を野焼きしていただきました。とても温かみのある手形に仕上がりましたよ。
石川県埋蔵文化センター
9:00-17:00(入館16:30)
石川県金沢市中戸町18-1
TEL: 076-229-4477
ドライブにもおすすめです
辰巳ダム
辰巳ダムは普段は水が貯まらない洪水調節専用ダムです。
金沢市の中心地から車で30分ほどで行けるので身近なダムですね。
ダムの上に道路が通っていて、実際に車で走行できます。ドライブで景色も楽しめます。
ダム管理棟の横に駐車場も完備されていて、ゆっくり歩いて見学もできます。
管理棟にはバリアフリーのトイレも設置されているので、小さいお子様連れでも安心ですね。
ダム横のさくら広場では森林浴しながらピクニックもできます。
秋にはトンボもたくさん飛んでいるので、虫取り網を持った親子連れの姿も見られます。
辰巳ダム
石川県金沢市相合谷町タ7
TEL : 076-225-1736 (石川県 土木部河川課)
無料で見学できます
石川県立自然史資料館
平成18年に開館した自然史の総合資料館で、石川の自然や四高の物理実験機器に関する常設展示を見学できます。企画展示も行われています。
参加型のイベントも多く開催されており、昆虫採集や化石、地層の観察など小中学生の学習にもおすすめです。
石川県立自然史資料館
石川県金沢市銚子町リ441
TEL : 076-229-3450
お買い物施設
犀生中学校区にはお買い物施設が少なく、こちらのウエルシアが一番大きなストアになるようです。
ドラッグストアですが食品も充実しており、生鮮食品も購入できます。お肉は売り場がしっかりありました。
野菜は少なめです。冷凍食品は品数が多かったです。調味料も揃っていたので、買い忘れ時などにも重宝しそうですね。
その他のお買い物施設をご紹介します。
校区外になりますが、一番近い大型スーパーとしてご紹介します。子供用のカートも用意されており、買い物しやすいスーパーです。
『あかのれん 金沢大桑店』が併設されています。
今回もお読み頂きありがとうございます。
今回は犀生中学校区のまちのご紹介でしたが、皆さんいかがでしたでしょうか?
金沢市中心地から車で20~30分ほど、街からさほど離れず自然に囲まれて暮らせる魅力ある土地でした。
大学もあり、浄水場や資料館など学びの場が周囲に充実しており、教育的にも恵まれた環境でしたね。
このエリアに限らず、「この辺に住みたい!」などのご要望や、土地購入のご検討の際はぜひドゥハウスまでご相談下さい!
あのまちシリーズはまだ続きます。
今後もお楽しみに!