地域密着40年の不動産屋による金沢あのまち紹介コラム 緑中学校区編【2023年まとめ】
金沢に点在する「まち」を掘り下げる連載
「金沢あのまち紹介コラム」
「まち」は中学校区内でエリア分けをし、特徴や生活をご紹介していきます。
住んでみたい「まち」興味がある「まち」
気になる方はぜひチェックしてみてください。
今回ご紹介するのは緑中学校区のまちです。
緑中学校
国道8号線を白山方面に進むと白山ICの1.5kmほど手前、左手にグラウンドと校舎が大きく見えます。
安原川に隣接し周囲は広大な田畑が広がる、文字通り緑豊かな土地に建つ緑中学校。
正門の向かいにはみどり団地が連なっていて、団地の対面にも閑静な住宅街が並んでいます。
金石中学校から二塚地区・西南部中学校から安原・みどり校区が分離、独立する形で、昭和57年1月に開校された比較的新しい学校です。
校訓は
「自主 健康 友愛 忍耐」
簡潔でわかりやすい校訓ですね。
昨今は小中一貫教育の取り組みも始めているようです。
生徒に向き合う時間が確保された学校を目指しており、教師と生徒の対話を大切にしているそうです。
また地域のお祭りに参加したり、部活動が盛んなど外部との交流を大切にしているところも魅力の一つですね。
生徒数
![](https://dohouse-estate.jp/archives/001/202311/c2fa11def727c3590431359df6c8d1e39a747ffaa6d1b696ab9df01173e9e5ee.png)
部活動
・軟式野球部
・サッカー部
・陸上競技部(男女)
・バレーボール部(女子)
・バスケットボール部(男女)
・卓球部(男子)
・ソフトテニス部(男女)
・バドミントン部(女子)
・剣道部(男女)
・柔道部(男女)
・吹奏楽部
・茶道部
・美術部
※部活動複数可
※帰宅部不可
生徒数は市内においてほぼ中間にありますが、部活動は豊富ですね。
茶道部があるのは珍しいのではないでしょうか。活動もきちんと茶室にて行われているようです。
部活動を活発に行うことにより、校訓にもある「忍耐」が養われているのですね。
校区地域
![](https://dohouse-estate.jp/archives/001/202108/392b595b9a39a64401fc22c8098d93efacf086e9ddc2aad9fc5852953ac4af60.png)
南は白山市との境界ですね。北は健民海浜公園の一部と犀川が境界になっています。
東は国道8号線を越えて松島、古府地区も校区に含まれるのですね。
金沢市の公式HPによる通学校区では
「緑小学校通学町、安原小学校通学町」となっております。
校区の半分以上が田畑や公園になっており、こうして見ても緑の多い校区ですね。
砂丘地が広がっているのも特徴です。
住宅地が集約されているので、生活の利便性も高そうです。
*資料出典「ガッコム」「金沢市」
安原(やすはら)
今回は安原について調べてみたいと思います。
歴史
現在金沢市の最西端に位置している安原ですが、昭和29年7月市に編入される以前は石川郡安原村として存在していました。
古くから米の生産が盛んで広い平野を有していた安原。
昭和43年市の住宅需給調整のための開発計画が行われた際、緑小学校を中心とした約30万㎡に分譲住宅地と大型団地が開発されることになりました。みどり団地はこの開発計画により昭和45年に着工されたものです。
また広大な敷地により多数の中小企業の移転も行われ、現在は農業地帯と工業地帯が混在する活気ある土地に成長しています。
安原工業団地は日本海側最大の240社が集合した、大規模な工業団地になっています。
特産品
日本海に面している安原では砂丘地が広がっており、第二次世界大戦後には砂丘地を利用した農業が発展したそうです。
今日まで加賀野菜で有名な源助だいこん、加賀太きゅうり、打木赤皮甘栗かぼちゃなどの特産地となっています。
源助大根といえば、冬のおでんに欠かせないという人も多いのではないでしょうか。
昨今、旅行者の方々にも金沢おでんは人気がありますね。
また安原は金沢すいかなどの果実、エアリーフローラなどの花の産地でもあります。
金沢すいかはシャリっと甘いのが特徴で近年は県外にも出荷されており、金沢自慢のブランドすいかに成長していますね。
人口
人口は令和3年1月1日時点での金沢市統計データによると 2402世帯 5672人 となっております。
9年ほど前の平成24年8月1日の時点では 2252世帯 6028人 でした。
比較すると世帯数は150世帯増加していますが、人口は356人減少しています。
日本の人口減少問題と核家族化を考えると自然な流れなのかもしれませんね。
しかし約21年前の平成12年の統計データによると 1430世帯 4694人 となっており、こちらは外国人が含まれない数ではあるものの、データから安原が年々活気に満ちている様子がわかりますね。
つぎは緑中学校区の見どころをみていきましょう。
見どころ
周辺施設マップ
![](https://dohouse-estate.jp/archives/001/202107/bf85f014ace45dd8545230814c6fd6835f52ffa6e138400c22b74ad329c7b69b.jpg)
上記マップが緑中学校周辺の周辺施設マップです。
中学校の南側に住宅地が広がっています。大規模団地の向かいは新しい住宅が多く、若い世代が移り住んでいる様子が伺えました。公園も整備されたところが多く、子育てしやすい環境ですね。
生活に必要な施設も近隣に密集しており、生活圏がコンパクトなところも暮らしやすそうですね。
続いては近隣施設のご紹介をさせていただきます。
イベントができる大規模公園です
西部緑地公園
約54.8ヘクタールの敷地内に石川県産業展示館、県立野球場、陸上競技場などを有する大規模公園です。
約3,500台収容できる駐車場も完備されています。
市民であればイベント、試合、行事などで利用することが多いのではないでしょうか。
こちらは石川県産業展示館です。
地元では「産展(さんてん)」と称されています。
展示面積は約17,700㎡と全国でも屈指の規模を有しています。
規模の異なる4つの展示館と屋外展示場があり企業の催事、大規模イベントから会議に至るまで様々な用途で使用されています。
新型コロナワクチンの大規模接種センターとしても使用されましたね。
こちらは県立野球場です。
県内の高校野球公式戦やプロ野球公式戦の会場としても使用される野球場で、大型駐車場のすぐ横に位置しており便利です。
野球場の横には大型遊具が2つ設置された広場があります。
天気の良い休日には多くの家族連れでにぎわっていますね。
遊具も乳幼児から小学生まで幅広く使える複合遊具が並び、広場ではボール遊び、自転車練習などもおすすめです。
広場の奥には池もあり鯉が泳いでいます。夏は虫取りなどもいいですね。
また広場の入り口にはSL「D51-522」が常設展示されていて、無料で車両内を見ることもできます。
最近では某アニメの影響でこちらも子どもたちに人気のスポットです。
本物のSLを間近で見られるのは貴重ですね。
残念ながら運転台には入れませんが、春と秋のイベント時には 開放されるそうです。
![](https://dohouse-estate.jp/archives/001/202107/37de27f13d49c79b176815f39cc21dc8ab2f9ff7640f0ec27a94fbb5f6d8d7b6.jpg)
産業展示館の東側には2万人収容のスタンドがある陸上競技場があります。
現在サッカーJ2リーグで戦う「ツエーゲン金沢」のスタジアムとしてお馴染みですね。
試合当日は周囲が赤一色に染まり、スタジアム内外で様々なイベントが開催されます。
多くの人が訪れお祭りのような賑わいをみせています。
西部緑地公園
石川県金沢市袋畠町南193番地
TEL :076-268-6685
産業展示館 TEL :076-268-1121
陸上競技場 TEL :076-267-2411
野球場 TEL :076-268-4264
「ツエーゲン金沢」の練習場です
安原スポーツ広場
野球場、多目的グラウンド、室内練習場などが完備された広場です。
個人、団体共に時間ごとの利用料金で使用できます。
駐車場も151台あり、こちらは無料で利用できます。
野球場は独立チャレンジリーグでプレーする「石川ミリオンスターズ」の練習場としても利用されています。
少年野球の試合なども行われており、子どもからプロ選手に至るまで様々な人が利用しているのですね。
また多目的グラウンドは「ツエーゲン金沢」の練習場としても利用されており、クラブハウスもあります。
ひらけた場所にあるため非常に間近でプロ選手の練習が見学できます。
タイミングが合えばサインなどのファンサービスもあるようです。
安原スポーツ広場
石川県金沢市下安原町東1127番地
TEL:076-240‐2098
あらゆるスポーツのイベントを楽しめます
いしかわ総合スポーツセンター
いしかわ総合スポーツセンターは「競技力の向上」や「生涯スポーツ社会の実現」をめざし、全国大会や国際大会の開催、科学的トレーニング、研修機能などを備えた総合スポーツセンターとして整備されました。
メインアリーナの他、プールやトレーニングルームも完備されています。
様々なスポーツの試合はもちろん、アーティストのコンサートにも使用されています。
施設使用は会費制ではなく時間ごとの使用料を支払うシステムなので、気軽に利用ができますね。
また毎月7日の「健康の日」および「体育の日」は個人利用に限り無料となります。
しかし中学生・小学生以下の方には利用制限がありますのでご注意ください。
いしかわ総合スポーツセンター
石川県金沢市稚日野町北222番地
TEL:076-268-2222
発電も行う下水処理場
石川県犀川左岸浄化センター
犀川左岸浄化センターでは金沢市の一部、白山市の一部(旧鶴来町)、野々市市から流入する下水を処理し、川へ放流しています。処理する下水の量は1日におよそ40000m3、25mプールにして100杯分以上にもなるそうです。また汚泥処理の過程で発生するガスを利用した発電を行っていて、普通の家庭でいうと700軒分ほどの電気になるそうですよ。環境に優しい取り組みを行っているのですね。
またこちらは年間通じて施設見学を受け付けているのですが、現在はコロナウイルスの影響により見学を中止しています。
子どもたちの課外授業としても最適な施設なので、一日も早く安心して見学できる日がおとずれるといいですね。
普段使用してる水が家からどこに流れていくのか、詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。
身近な疑問について親子で学びに行ける、子育てスポットとしてもおすすめです。
石川県犀川左岸浄化センター
石川県金沢市下安原町東1301
TEL :076-240-6018
お買い物施設
スーパーとドラッグストアが隣り合っているのは助かりますね。駐車場も共通していてとても広々としています。
駐車場奥にはカレーのチャンピオン、ほっかほっか亭、精米機があります。
また駐車場の隣には100円ショップのセリアがあります。
日常のお買い物、ほとんどのものが揃いそうですね。
またアルビス安原中央店では面白いお買い物カートを見つけました。
4~6歳の子どもが立ち乗りできるカートです。
4歳未満の子どもが座る席もついているので、兄弟で一つのカートに乗せることも可能です。
子どもを連れながらのスーパーでの買い物って意外と大変ですよね。
ぐずったり、カートの取り合いになったり、イスに座らなかったり「歩くの疲れたから抱っこ―」と言われることも…
子育て世代の私も何度スーパーで途方にくれたことか…
でもこのカートがあれば、お母さんも少しゆっくりとお買い物ができて助かりますね。
その他のお買い物施設をご紹介します。
今回もお読みいただきありがとうございます。
今回は緑中学校区のまちのご紹介でしたが、皆さんいかがでしたでしょうか?
広大な農業地帯と工業地帯が混在した緑中学校区。
学校周辺に住宅街が密集し、歴史ある団地の横に新築の戸建てが多数並んでいました。新しい世代が移り住む、活気のある土地に成長していますね。大規模公園、スポーツに関わる施設も多く、子どもたちがのびのびと過ごせる環境が整っていました。新しい世代の成長と共に、今後益々発展が期待できる地域ですね。
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あのまちシリーズはまだ続きます。
今後もお楽しみに!